ファイナンス

消費税の計算方法 完全ガイド 税込・税抜の出し方をわかりやすく解説

1 分で読了

消費税を求めるときにやることは実はシンプルで、税抜価格に税率をかけて税込価格を出すか、税込価格を1.1(または1.08)で割って税抜価格を出すか、このどちらかしかありません。会計ソフトや請求書テンプレートに数字を打ち込むだけで済ませている人でも、この2つの式さえ覚えておけば、見積書のミスや領収書の検算にすぐ対応できます。

消費税の計算式は2つだけ

税抜価格に消費税を足す

税込価格 = 税抜価格 ×(1 + 税率)

標準税率10%の場合、税抜価格に1.10をかければ税込価格になります。例えば税抜30,000円の商品なら、30,000 × 1.10 = 33,000円が税込価格です。

税込価格から消費税を抜く

税抜価格 = 税込価格 ÷(1 + 税率)

先ほどの例を逆に辿ると、33,000 ÷ 1.10 = 30,000円になり、消費税額はその差額の3,000円です。

ここでよくある間違いが、税込価格に税率を直接かけてしまうことです。33,000円の消費税を知りたいときに33,000 × 0.10 を計算すると3,300円になりますが、これは間違いです。33,000円はすでに税金を含んだ金額なので、税率をかける対象は税抜の30,000円でなければなりません。正しい消費税額は3,000円であり、直接かけ算をすると300円も多く見積もってしまいます。

フリーランスの請求書で計算してみる

Web制作や執筆を請け負うフリーランスが、3つの作業をまとめて請求書に書く場面を考えてみます。すべて標準税率10%が適用される業務です。

項目税抜金額消費税(10%)税込金額
Webデザイン制作60,000円6,000円66,000円
記事ライティング25,000円2,500円27,500円
ホスティング設定8,000円800円8,800円
合計93,000円9,300円102,300円

税抜の小計93,000円に10%をかけると9,300円、税込合計は102,300円になります。行ごとに消費税を計算してから合計しても、税抜小計にまとめて10%をかけても、端数が出ない限り結果は同じです。実務では行ごとの端数処理のルールを請求書に明記しておくと、取引先との金額のずれを防げます。

税率が違う商品もある

日本の消費税には標準税率10%と軽減税率8%の2種類があります。

税率対象
10%(標準税率)外食、酒類、日用品、サービス全般
8%(軽減税率)飲食料品の持ち帰り、宅配、週2回以上発行される新聞の定期購読

軽減税率でとくに知られているのが、同じ商品でも「持ち帰りか、その場で食べるか」で税率が変わる仕組みです。コンビニやファストフード店で本体価格500円の弁当を買うとき、持ち帰れば軽減税率8%が適用されて消費税は40円、税込540円になります。ところが同じ弁当を店内のイートインスペースで食べると外食扱いになり、標準税率10%が適用されて消費税は50円、税込550円です。値札もレジの表示価格もまったく同じ商品なのに、食べる場所を申告するだけで支払う金額が10円変わります。この制度は2019年の軽減税率導入以来ずっと続いており、レジで「こちらで召し上がりますか、お持ち帰りですか」と聞かれるのはこのためです。

レシートから消費税を逆算する

財布に入っていたレシートの合計が5,500円で、内訳が消えていたとします。この店の商品が標準税率10%だとわかっていれば、税抜価格は5,500 ÷ 1.10 = 5,000円、消費税額は500円と逆算できます。

ここでも先ほどと同じ間違いが起きがちです。5,500円に10%を直接かけると550円になりますが、これは実際の消費税額500円より50円多い数字です。税込価格に税率をそのままかけるのではなく、必ず1.10で割ってから税抜価格を出し、その差額として消費税を求める必要があります。

自分の数字で計算してみる

税抜金額
税額
税込金額
消費税計算ツール
無料、登録不要、どの端末でも使えます。
フルツールを開く

よくある間違い

税込価格に税率を直接かける:税込33,000円の消費税を知りたいときに33,000 × 10%と計算すると3,300円になりますが、正しくは税抜30,000円に対して計算した3,000円です。税込価格をそのまま使うと常に実際より多い金額が出ます。

軽減税率と標準税率を取り違える:同じ弁当でも持ち帰りなら8%、店内で食べるなら10%です。デリバリーやテイクアウト専門店だからと安易に8%を適用すると、店内飲食スペースがある店舗では申告漏れになりかねません。

送料や作業費に消費税をかけ忘れる:商品代金には10%をかけたのに、同じ請求書の送料や出張費、設定作業費に税率をかけ忘れるケースがあります。原則として配送料やサービス料も課税対象なので、請求書のすべての行に同じ税率を適用したか確認が必要です。

複数行の請求書で先に端数処理してしまう:行ごとに消費税を計算して1円未満を四捨五入し、その後で合計を出すと、税抜合計にまとめて10%をかけた場合と数円のずれが生じることがあります。どちらの方式を使うかを請求書のフォーマットで統一しておくと、取引先との金額確認がスムーズになります。

よくある質問

税抜価格から税込価格を出す計算式は? 税抜価格に(1 + 税率)をかけます。標準税率10%なら税抜価格に1.10をかけると税込価格になります。

税込価格から消費税額だけを求めるには? 税込価格を(1 + 税率)で割って税抜価格を出し、税込価格からその税抜価格を引くと消費税額になります。税込価格に税率を直接かけると金額が大きくずれるので注意してください。

イートインとテイクアウトで税率が違うのはなぜ? 軽減税率の対象は「飲食料品の譲渡」であり、外食は含まれません。店内で飲食するイートインは外食とみなされて標準税率10%、持ち帰りは飲食料品の購入として軽減税率8%が適用されます。

送料は標準税率と軽減税率のどちらですか? 送料そのものは飲食料品の譲渡ではなくサービスの提供にあたるため、原則として標準税率10%が適用されます。軽減税率対象の商品を配送してもらう場合でも、送料部分は別に10%で計算するのが基本です。

消費税計算ツール
今すぐフルツールで試してみましょう。
今すぐ試す