割引の計算方法:割引額とセール価格を正しく求める公式
割引額は「元の価格 × 割引率 ÷ 100」で求まります。セール価格はそこから割引額を引いた金額、つまり「元の価格 ×(100 − 割引率)÷ 100」と同じ答えになります。この2つの式さえ押さえておけば、店頭でもオンラインでも電卓なしで検算できます。
2つの公式
覚えるべき式は次の2つだけです。
割引額 = 元の価格 × (割引率 ÷ 100)
セール価格 = 元の価格 × (100 − 割引率) ÷ 100
割引率をそのまま「15」や「30」の形で式に入れず、100で割ってから掛けるのがポイントです。15をそのまま掛けてしまうと結果が100倍に膨らみます。逆に、セール価格を先に知りたいだけなら、割引額を計算する手間を省いて、100から割引率を引いた残りの割合を元の価格に掛ければ一発で出ます。
実例で見る割引額
同じような節約額でも、割引率と元の価格の組み合わせ次第でまったく違う数字から生まれます。次の3つの買い物で比べてみましょう。
| 商品 | 元の価格 | 割引率 | 割引額 | セール価格 |
|---|---|---|---|---|
| ランニングシューズ | 12,000円 | 25% | 3,000円 | 9,000円 |
| バックパック | 8,000円 | 40% | 3,200円 | 4,800円 |
| ヘッドホン | 20,000円 | 15% | 3,000円 | 17,000円 |
ランニングシューズとヘッドホンを見てください。割引率は25%と15%でまったく違うのに、節約できる金額はどちらも3,000円で同じです。元の価格が違えば、割引率の大小だけでお得さを比べることはできません。「40%オフ」のバックパックのほうが数字としては派手に見えますが、実際の節約額は3,200円で、25%オフのシューズとほぼ変わりません。判断するときは必ず円換算まで計算しましょう。
クーポンを重ねても足し算にはならない理由
セール中の店で「店内全品30%オフ」に加えて「さらに15%オフになるクーポン」を持っていたら、合計45%オフだと思いたくなります。しかし実際はそうなりません。2つ目の割引は元の価格ではなく、すでに1つ目の割引が適用された後の価格にかかるからです。
20,000円のジャケットで、実際の手順を追ってみます。
| ステップ | 内容 | 計算 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1 | 元の価格 | - | 20,000円 |
| 2 | 30%オフを適用 | 20,000円 × 30 ÷ 100 = 6,000円引き | 14,000円 |
| 3 | 15%オフを適用(14,000円に対して) | 14,000円 × 15 ÷ 100 = 2,100円引き | 11,900円 |
最終的な支払いは11,900円です。合計の割引額は20,000円 − 11,900円 = 8,100円で、これは元の価格に対して40.5%に当たります。もし本当に45%オフだったなら割引額は9,000円、支払いは11,000円になっているはずですから、900円の差がここに生まれています。パーセントは掛け算で重なるのであって、足し算では重ならない、という一点を覚えておくだけで、この種の勘違いは防げます。
定額クーポンと割引クーポン、どちらが得か
「2,000円引き」の定額クーポンと「10%オフ」の割引クーポン、どちらを使うべきかは商品の価格次第です。両者の節約額が一致する価格(損益分岐点)は「定額の金額 ÷ (割引率 ÷ 100)」で求められます。今回の例なら2,000 ÷ 0.10 = 20,000円がその境目です。
| 商品価格 | 定額2,000円引き | 10%オフ | どちらが得か |
|---|---|---|---|
| 10,000円 | 2,000円引き | 1,000円引き | 定額(差1,000円) |
| 15,000円 | 2,000円引き | 1,500円引き | 定額(差500円) |
| 20,000円 | 2,000円引き | 2,000円引き | 同額(損益分岐点) |
| 25,000円 | 2,000円引き | 2,500円引き | 割引率(差500円) |
| 30,000円 | 2,000円引き | 3,000円引き | 割引率(差1,000円) |
価格が損益分岐点より安ければ定額クーポンが有利、高ければパーセントオフのクーポンが有利になります。定額クーポンは金額が固定されているので低価格帯の買い物に強く、パーセントオフは価格が上がるほど節約額も比例して伸びるので高価格帯で真価を発揮します。レジで両方使えるクーポンを持っていたら、まず商品の価格と損益分岐点を比べてから選ぶと損しません。
自分の数値で計算する
ブラウザ内で計算され、サーバーには送信されません。
よくある間違い
- 重ね掛けの割引率を足し算してしまう。 30%オフと15%オフを見て「45%オフ」と思い込むのが最も多い間違いです。上の表の通り、実際の効果は40.5%にとどまります。
- 元の価格が違う商品同士を、割引率だけで比較してしまう。 40%オフと15%オフなら前者のほうが得に見えますが、価格次第では節約額が同じか、むしろ逆転することさえあります。必ず円換算してから比べましょう。
- 「最大◯%オフ」という表示を、店内の全商品に当てはまると思い込む。 この手の表示は在庫処分の一部商品だけに適用され、多くの商品はもっと低い割引率にとどまるのが普通です。
- 消費税は割引前の価格を基準に計算されると思い込む。 実際には多くの場合、値引き後の価格に対して税がかかります。割引前の価格に税率を掛けてしまうと、実際の支払額より高い数字を想定してしまいます。
よくある質問
割引額はどう計算しますか?
元の価格に割引率を掛けて100で割ります。元の価格 × 割引率 ÷ 100です。12,000円の商品が25%オフなら、12,000 × 25 ÷ 100 = 3,000円の割引になります。
セール価格を直接求めるにはどうすればいいですか?
割引額を経由せずに、元の価格に「100 − 割引率」を掛けて100で割れば一発で出ます。元の価格 × (100 − 割引率) ÷ 100です。同じ12,000円・25%オフの例なら、12,000 × 75 ÷ 100 = 9,000円がそのままセール価格になります。
重ね掛けの割引は足し算になりますか? なりません。2つ目の割引は元の価格ではなく、1つ目の割引後の価格に対してかかるため、掛け算で効いてきます。30%オフと15%オフを重ねても45%オフにはならず、この記事の例では実質40.5%オフにとどまります。
定額クーポンと割引率クーポン、どちらがお得ですか? 商品の価格によって変わります。「定額の金額 ÷ (割引率 ÷ 100)」で損益分岐点の価格を出し、それより安い商品なら定額クーポン、高い商品なら割引率クーポンのほうが節約額は大きくなります。2,000円引きと10%オフの組み合わせなら、境目は20,000円です。