ガソリン代の計算方法:km/L・L/100km・MPGの燃費から旅費を出す
ガソリン代は、距離を燃費で割って燃料の使用量を求め、それに単価をかければ出ます。km/Lなら距離÷燃費、L/100kmなら距離÷100×燃費、MPGなら距離(マイル)÷燃費です。あとは使用量に単価をかけるだけで、ドライブ1回分の実費がわかります。
計算式の仕組み
日本の車の多くはkm/Lで燃費が表示されますが、輸入車のカタログやアメリカの資料ではL/100kmやMPG(マイル/ガロン)が使われることもあります。3つとも意味が違うので、式も少しずつ変わります。
km/L(1リットルで走れる距離)、距離はkmで入力
使用燃料(L) = 距離(km) ÷ 燃費(km/L)
合計費用 = 使用燃料 × 1リットルあたりの価格
L/100km(100kmで使う燃料の量)、距離はkmで入力
使用燃料(L) = 距離(km) ÷ 100 × 燃費(L/100km)
合計費用 = 使用燃料 × 1リットルあたりの価格
MPG(1ガロンで走れるマイル数)、距離はマイルで入力
使用燃料(gal) = 距離(mile) ÷ 燃費(MPG)
合計費用 = 使用燃料 × 1ガロンあたりの価格
km/LとMPGは数値が大きいほど燃費が良く、L/100kmは数値が小さいほど燃費が良い、という逆の関係になっている点に注意してください。km/LとL/100kmは同じ車の燃費を裏表で言っているだけなので、L/100km = 100 ÷ km/L で換算できます。15km/Lの車なら100÷15で約6.67L/100kmです。
MPGは単位系そのものが違うため、換算には km/L = MPG ÷ 2.35215 という係数を使います。たとえばアメリカ仕様で35MPGの車は、35÷2.35215で約14.88km/Lとなり、日本車の実燃費とほぼ同じ土俵で比較できます。
合計費用を距離でもう一度割ると、1kmあたりの費用が出ます。複数のルートを比べたり、同乗者とガソリン代を割り勘にしたりするときに便利な数字です。
具体的な数値例:燃費15km/Lの車で計算する
燃費15km/L、ガソリン価格1リットル170円の車を例に、距離ごとの費用を出してみます。
| 距離 | 使用燃料 | 合計費用 | 1kmあたり |
|---|---|---|---|
| 100km | 6.67L | 1,133円 | 11.33円 |
| 300km | 20.00L | 3,400円 | 11.33円 |
| 500km | 33.33L | 5,667円 | 11.33円 |
| 1,000km | 66.67L | 11,333円 | 11.33円 |
300kmの行で中身を確認します。300÷15で使用燃料は20リットル、20×170で合計費用は3,400円です。3,400÷300で1kmあたり約11.33円になります。この11.33円という数字は、燃費と単価が変わらない限り、距離が伸びても縮んでも一定です。だからこそ「1kmあたりいくら」がわかれば、300kmでも1,000kmでも暗算で見積もれます。
燃費の違う2台の車を同じ距離で比較する
燃費計算がいちばん役立つのは、車を選ぶときや、費用の差を実感したいときです。同じ500kmのドライブを、ハイブリッド車(20km/L)と、乗り換え前の古いガソリン車(10km/L)で走った場合を比べます。ガソリン価格はどちらも1リットル170円とします。
| 車 | 燃費 | 使用燃料 | 合計費用 | 1kmあたり |
|---|---|---|---|---|
| ハイブリッド車 | 20km/L | 25.00L | 4,250円 | 8.50円 |
| 古いガソリン車 | 10km/L | 50.00L | 8,500円 | 17.00円 |
燃費が2倍違うと、使う燃料も費用もちょうど2倍になります。この500kmのドライブ1回で、差は4,250円です。毎月1回、同じ距離を走るなら、4,250円×12か月で年間51,000円の差になります。燃費だけを理由に車を乗り換える人は少ないでしょうが、長距離を頻繁に走る人ほど、この差は無視できない金額になります。
自分の数値で計算してみる
自分の車の距離、燃費、ガソリン価格を入力すれば、同じ計算をその場で試せます。km/L、L/100km、MPGのどれで入力しても構いません。
ブラウザ内で計算され、サーバーには送信されません。
よくある間違い・注意点
往復の距離を数え忘れる。 「実家まで150km」というとき、往復すれば300kmです。片道の距離だけを入力すると、実際にかかる費用のちょうど半分しか見積もれません。日帰りドライブや帰省の費用を出すときは、行きと帰りを足した距離を入力してください。
km/LとL/100kmの方向を取り違える。 km/Lは数値が大きいほど低燃費、L/100kmは数値が小さいほど低燃費です。単位を選び間違えると、たとえば「6.5」という数値をL/100kmのつもりで入力したのにkm/Lとして計算されてしまい、実際とかけ離れた金額が出ます。入力する前に、その数値が「距離÷燃料」なのか「燃料÷距離」なのかを確認してください。
高速道路と市街地の燃費差を無視する。 カタログ燃費(WLTCモードなど)は市街地・郊外・高速の平均値です。実際には信号の多い市街地を走ると燃費は落ち、一定速度で走れる高速道路では良くなる傾向があります。高速道路メインのロングドライブならカタログ値よりやや良い数値で見積もっても大きくは外れませんが、逆に市街地中心の通勤ならカタログ値より1〜2割悪めに見積もっておくと実際の出費に近づきます。
古いガソリン価格のまま計算する。 ガソリン価格は数週間単位で変動します。先月の価格や、なんとなく覚えている数字のまま入力すると、特に1,000km級のロングドライブでは合計費用が数千円単位でずれることがあります。出発前にレギュラー・ハイオク・軽油、それぞれ該当する価格を確認してから入力してください。
よくある質問
満タン法で測った実燃費と、カタログ燃費(WLTCモード)はどちらを入力すべきですか。 可能であれば満タン法の実燃費を使ってください。満タンにしてから一定距離を走り、再度満タンにするまでに入った燃料の量から算出する実燃費のほうが、自分の運転スタイルや普段のルートを反映しています。カタログ燃費はあくまで試験条件下の数値なので目安として使い、実燃費がわかった時点で入れ替えるのがおすすめです。
高速道路と市街地が半々のドライブでは、燃費はどう決めればいいですか。 区間ごとに距離を分けて、それぞれに合った燃費(市街地寄りの数値、高速道路寄りの数値)で別々に計算し、両方の費用を合計するのが最も正確です。1つの平均的な燃費でまとめて計算しても大きくは外れませんが、高速の割合が多いドライブほど、平均値だと実際より少し高めに出る傾向があります。
ハイブリッド車やディーゼル車でも使えますか。 使えます。このツールは燃料の種類を問わず、距離・燃費・価格の3つの数値だけで計算するので、ハイブリッド車のガソリン、ディーゼル車の軽油、どちらでも同じ手順で計算できます。軽油の価格を入力する場合は、レギュラーガソリンではなく軽油の店頭価格を使ってください。
ガソリン価格は毎日変わりますが、どの時点の価格を使えばいいですか。 出発する直前、実際に給油する予定のスタンドの価格を使うのが最も正確です。長距離のルート上で給油する場合は、目的地周辺やルート沿いの価格が出発地と違うこともあるので、給油する可能性が高い地域の相場を調べてから入力すると見積もりの精度が上がります。